1.毎年同じことの繰り返しになっていないか
いよいよ年末が迫ってきている。今年1年の振り返りの時期ではあるが、今年1年はどうだっただろうか。昨年の今の時期と違う内容になっているだろうか。自分の手帳などで振り返ってみて違いを感じられなければならない。
筆者自身は、体型から物事の捉え方まで大きく変わることができた。食べ物に注意し、断食をすることで10キロ以上痩せた。インプットも今年は本を読むだけでなく、他の講師の方の勉強会に数多く参加することで、いろいろなノウハウを習得することができた。
逆に言えば、こんなに変わることができるとは思っていないレベルまで変化を生むことができた。友人関係などの人間関係の幅が広がっただけでなく、家族との関係も変わった。
2.居心地の悪さ
何度もこのコラムで指摘しているが、成長するには、今いる「居心地の良い場所」からの脱却が必要となる。知らない場所、知らないメンバーに囲まれて、自分ひとりの力で勝負する世界に飛び込んでいけるか。人から言われてではなく、自分から進んでそのような場所に自分を置くことができるか。
いつもの人、いつもの場所、いつもの仕事は確かに楽であり、辛くない。困らない。しかし、そこには成長はないし、新たな学びもほとんどない。
筆者は、今年は、新潟市内だけでなく、東京にも長野にも仙台にも自己啓発のために出かけていった。もちろん、一人でであり、知り合いもいない場所である。しかし、とても刺激的で自分の成長を感じることができた。居心地の悪さも慣れれば、気にならないものである。
3.来年はどうすれば良いのか
居心地の良いところにいるということは成長しない、ということ。つまり、時代の流れにおいていかれているということであり、事実上は退化しているのと同じことになる。
来年こそは、と思っている人は、自分の何を変えればよいのかを見つめること。これも何度も指摘しているが、まず形を変える。そして文字通り自分を見つめる。目標にすることを鏡に貼って、自分に向かって言い聞かすのである。できれば声に出すと良い。
また、人はなかなか他人から褒めてもらえないものであるが、その前に、自分自身で自分を褒めることから始める。それだけでも効果は全然違う。
国を取り巻く環境も大きく変わり、そして企業を取り巻く環境の変化もスピードを上げている。その中で自分だけが変わらないことがあってはいけない、という意識で新年を迎えて欲しい。