【第224号】自分の時間と他人の時間

1.タイムマネジメントの考え方

 時間を有効に使えたら、と思う人は多い。時間が足りないと感じている人も多い。しかし、一方で、どうしたらそんなにたくさんのことができるのか、という人もいる。それは、タイムマネジメントができているか、出来ていないかの違いである。
 時間を有効に使うには、まず自分がやるべきことの優先順位がつけられているか、いないかが大きい。ムダなことから先に手を付けていれば、当然、時間は足りなくなるし、効率も悪くなる。また、自分の時間の使い方も重要になってくる。本来、自分がすべきことはなんなのか。その視点がポイントにもなってくる。以外と自分がすべきことでないことに時間を使っていたりする。また、長い目で見た場合の視点も必要である。

2.本当に時間は1日24時間か

 自分の時間しか使えないならば1日は、24時間しかない。しかし、他人を上手く巻き込むことができれば、それが28時間にも30時間にもなる。つまり、他人に仕事を振っていくのである。12人を2時間ずつ使えれば、1日の時間は倍の48時間になる。時間の使い方が上手い人はこうやっている。他人にお願いする仕事の内容も、優先順位や自分のすべきことから決定する。優先順位が高い、自分にとって重要である、という仕事は自分で処理し、あまり重要度が高くない、時間的にも余裕があるものは、部下や同僚の助けを得る。
 逆に時間の使い方が下手な人は、なんでもかんでも自分ひとりでやろうとする。時間が足りなくなるのも当然である。

3.密度を濃くしていく

 次にムダな時間を無くしていく。隙間時間は以外とムダにしている。移動時間や、必要以上に長い休憩時間、眠気が襲ってきて効率が低下している時間。そういった時間の効率をあげていく。移動時間でできる仕事(書類に目を通す、メールをチェックする)、休憩時間を早めに切り上げる、眠気が襲ってきた時は散歩をする、階段を上り下りする、など身体を動かすなどすることで、隙間時間を埋め、効率を上げる。
 また、毎日やらなければならない仕事は、考えずにやれるように、いつも決まった時間にやるようにする。何をするんだっけ?何から始めればいい?などと考えている時間もムダである。習慣化してしまえば、考えずに身体が反応するように仕事ができる。
 だらだらと仕事をするより、密度濃く仕事をして、自分の時間を増やしていった方が良い。気分転換もせず、またインプットの時間も作れないようでは、スキルアップも図れない。