【第121号】仕事と健康

1. 肉体的健康と精神的健康

 「健全な精神は健全な肉体に宿る」という格言にもある通り、心身ともに健康であるためには、まず身体が健康である必要がある。いい仕事をするためには、当然、両立しなければならない。仕事が大変だから体調を崩した、という社員がいるが、それでは失格なのである。仕事を覚える→忙しくなる→仕事が増える→休めなくなる→生産性を上げる→時間を作る、しかないのである。仕事が増えて、休んでしまっては、次の「生産性を上げる」にいかない。
 医療費の問題から「予防」と「治療」を比較することが多いが、本来はビジネスマンの健康管理の面からも「予防」が大事なのである。体調を崩す前に、どう「予防」するか。

2. 笑顔と運動

 精神的健康のためには、まず「笑顔」が重要となる。笑って仕事をしているか、ということである。楽しく仕事をすることが重要であり、辛いと思って仕事をしていると当然、不健康になる。組織で仕事をしている以上、チーム力が大切になる。チームで支えあうことで、精神的なストレスを和らげることになる。また、仕事だけでなく、プライベートでも重要となる。私生活に「笑う場面」が少なくなってくるとストレスも溜まってくる。筆者も、ようやく新潟における社外ネットワークができ始め、楽しいプライベート時間が持てるようなってきた。こうなると仕事への気合の入り方も違ってくる。
 定期的な運動も必要となる。気分転換になるだけでなく、身体の健康を考えると運動は効果的である。重ね重ね恐縮だが、筆者はつい最近、スポーツクラブに入会した。肉体的だけでなく、定期的に運動ができる、というだけでも何だか精神的にも安定したような気がする(やはり人間、身体を動かさないと精神的にも不健康になるようにできているのかもしれない)。

3. 自己管理がすべて

 健康は結局、自己管理がポイントとなる。まず、自分が意識するか、しないか。そして、それを実行に移すか、移さないか。
 遊び中心の生活では困るが、仕事オンリーでも困る。私生活の充実が、人間性を高め、心身ともに健康となり、よい仕事につながるのである。特に、作業ではなく、仕事をするようになると、健康が重要になる。正しい判断、決断をするために必要となるからだ。体調が悪いと、集中力が低下して判断力が鈍る。スピードも低下してくる。高い生産性を実現することで、さらに休息や気分転換の時間を取ることができるようになる。人生においても重要な健康、仕事で壊さず、仕事に生かすことを心がけたい。