1.自分なりのリトマス紙を用意する
スランプというのは誰にでも訪れる。これは避けては通れない。つまり、大事なのは、スランプになったときにどうするかを決めておくことである。
しかし、その前にひとつ問題がある。意外とスランプになっていることに当の本人が気付いていないことがあるのである。これではうまく対応できない。どういう状況になったら自分にとってのスランプなのか。「気力の衰え」と判断すべきなのか。筆者の場合は、着るものやヘアスタイルなどに気を配らなくなったり、食へのこだわりが薄れている時である。「ちょっと汚れているけど、いいか」「寝癖がついているけど、いいか」「特に食べたいものないな」など、こういうときはスランプになっていることが多い。
このように、まず自分なりのシグナルを見つけることである。
2.スランプ時の対処方法
筆者のスランプはだいだい1週間ぐらい継続する。こういう時は、できるだけ仕事は先送りにする。やらないというわけにはいかないので、重要な意思決定を要するものは、スランプ脱出期を狙うということである。あまり重要度の高くない、ルーティンな仕事をせっせとやる。
うまくスランプを切り抜けられない人は、この期間、“なまけている”と自分で自分を責めてしまう。だめな時、乗らない時は何をやってもだめなのである。それぐらい割り切った方が二度手間にならずに済む。ムリして仕事をしたところで、結局手直しだらけになり、2倍、3倍の時間がかかってしまう。
また、こういう時こそ普段できない読書やスポーツに時間を費やそう。その方がよっぽど生産的である。
3.自分の軸を作ること
ただし、このようなリズムで仕事をしていくためには、自分の仕事に自信がなくてはできないし、自分のやり方を信じきれないとだめである。
信念を持って最後までやりきる、こういう行動パターンを作っていくことが重要となる。自分が様々な行動をしていて、一番「気持ち良い」と感じることを思い出す。「人に喜んでもらっている」「人から必要とされている」「役に立つものを作っている」「人の命を救うことになっている」など、仕事を通じて実現していることがあるはずである。常にここにスランプの度に立ち戻り、原点を確認する。自分の行動の基準がぶれていないか、間違った方向にいっていないかがそこでわかる。
自分の軸ができれば、スランプに陥ることも怖くなくなり、立ち直りも早くなる。