1.自分の変化を実感する
1年前の年頭を意識したコラムには、反省をするとともに「組織」と「個人」の両方の成長を図り、原理原則に立ち返って欲しいと記した。
今年は、その成長について改めて触れたいと思う。
成長しているかは、日々の変化に敏感にならないとわからない。つまり日常に埋没してしまっていては、成長しないし、成長も感じられない。「去年の自分と今の自分はどこが違うのだろう」という問いに自信を持って答えられるだろうか。答えるためには、常に「ここを変える」「○○ができるようになる」など具体的にその行為(能力・知識)を意識していないとできないことである。
2.常に「継続」を意識する
意識とは岩波国語辞典によると「自分が現在何をやっているか、今はどんな状況なのかなどが自分でわかる、心の働き」とある。つまり、自ら認知することである。人に言われてだとか、強制されるものではない。まず、意志がなくてはならない。
そして、重要なのは「継続」である。このコラムが掲載されるころには、三が日に誓った今年の目標が挫折してしまっている方もいるかもしれない。それでは成長できない。
継続できない理由に「意志が弱い」ことをあげる人が多いが、人間は基本、意志が弱い。好きでやること、やらないと困ること以外のものを続けるのは並大抵のことではない。子どもを見ていてもわかるが、やらないと怒られることがわかっていても、好きなTVを優先してしまう。優先順位が「やるべきこと(怒られる)< TVをみる(好きなこと)」になってしまうのである。
3.“形”を変える
成長を感じられるようになるためには、以前もコラムで指摘したが、外見や仕組みなどの形を変えることが効果的である。目で見えないものや、記録に残らないもの(感謝の気持ちを持つ、スピード感を出す、など)は検証が難しいので、達成感を得られず、続けられなくなることが多い。
日記をつける、読書をする、○○を使えるようになる、○時までに出社する、月1回は提案書を提出する、などは検証しやすい。わかり易いのは、スケジュール管理をもっとしっかりやるために、「手帳を変える」「スマートフォンを活用する」などである。またまた個人的なことで恐縮だが、筆者自身、年末に携帯からスマートフォンに変えてみた。グーグルカレンダーとリンクさせて、自分のPC・スマートフォン、妻のPC・スマートフォンと情報を共有できるため、家族のスケジュールがすべて一括管理できるようになった。これは職場でも活用できる機能である。
変化は成長を図るバロメーターでもある。