1.時代の変化
時代の変化は激しいし、何が起こるかわからない。次期アメリカ大統領に決まったトランプ氏が実業界にデビューした時は、日本はバブルの時代だった。若手実業家として来日したころ、社会人になったばかりの筆者は、同期の人間がそのレセプションに呼ばれていたので、鮮明に覚えている。もちろん、携帯電話などないころだった。その頃、今のような時代が来ることを誰が想定しただろうか。そして、その変化のスピードは年々アップしているのは、このコラムで何度も指摘している通りである。きっと、そのスピードはまだまだ速くなるだろう。高齢者の自動車運転のミスによる事故が多発していることが社会問題になっているが、自動運転の技術の進歩からして、いずれ問題も解決してしまうだろう。
2.機能の進化
まわりの機器の機能の進化が凄い。携帯電話のスペックと通信容量もどんどん進化している。データが重くて動きが悪い、なんてことはつい昔のことのようになりつつある。また、アプリのヴァージョンもどんどんグレードアップしていて、そのアプリが初登場したころと全然違う機能になっていたりする。ナビゲーションもグーグルアプリで十分になっている。渋滞情報も最新の道路情報も得られる。カレンダーも優秀なアプリが出ている。様々なカレンダーが必要な人と共有することができて、しかもto doリストさながらに、忘れないように予定があることを連絡してくれる。写真もほとんどカメラを持ち歩かなくなった。スマートフォンのカメラで撮影して、色やレイアウトの変更が簡単にできる。アルバム作りも簡単になった。
3.自分たちの進歩
それでは、それらを使いこなす私たちは、どれだけ進歩しているのだろうか。技術などの進化についていくことを諦めている人も多い。あるいは、振り回されてしまっている人もいる。使う側が進歩していかないと、いつの間にか「使われて」しまっていることになる。そうならないためにも、自分たちの進歩が必要になる。ただ、一人で全てを勉強するのは、難しい。やはり詳しい人に教わることができる環境が望ましい。そういう人と知り合いになる、定期的に教わる機会を作ることだ。そして、自分が直接操作するようにする。子供たちが機械にすぐになれるように、触りながら試行錯誤することが重要だ。「習うより慣れろ」の部分が多い。そして、同じように勉強する人を周りで探す。一緒に使っていると、お互いが勉強したことが共有できる。