1.ネット上の怪しい広告
ネットには様々な情報が飛び交う。その量は、増加する一方である。有益な情報も多いのだが、怪しい情報も多い。「本当にそんな効果があるのだろうか」「そんな事実があったのだろうか」という「?」が付くものが混じっている。ネットは、それを確かめずに、人に伝えたり、広めたりすることができるから厄介である。伝えたり、広めた人は悪意がなかったりする。しかし、情報を一番最初に発信した人は、そうとは言い切れない。悪意がある場合もある。見極める目が必要だし、考える力が必要となる。そして、確かめられるものは、必ず何らかの方法で、裏を取ることだ。世の中、そんなに美味しい話しばかりではない。
2.リアルでも増える「なんちゃって」商法
しかし、現実の世界でも、首をかしげる話しが増えてきている。もっともらしい表現や、難しい言い回しで、それらしく飾っているが、中身が全然ない。そんな「ノウハウ本」もある。どこが新しいのか、わからない。表現方法が変わった(表紙)が変わっただけである。言い方が悪いかもしれないが、人をだますビジネスモデルは、古今東西、あまり変化はない。つまり、人間の弱いところをついて来る。だから、関係ない人からすれば、「またか」と思うようなことで、だまされてしまう。「うそ」も多くなった。政治家が嘘つきだというのは、昔から言われていることだが、それも限度がある。経済界も同様。新聞やテレビも真実を伝えなくなりつつある。「本物志向」というと、それだけで価値がある世の中になっている。
3.日本人は忘れやすい民族?
それは、「忘年会」や「のど元過ぎれば熱さ忘れる」などの言葉に代表されるように、日本人は忘れることをある意味肯定してきているのかもしれない。
しかし、だまされたことや裏切られたことを恨む必要はないが、忘れてはいけない。同じような人(同じような経験をさせられる人)を生んでしまうからだ。正直者がバカをみない社会、それは、嘘をつく人間、だます人間を排除できるか、にかかっている。王道を進むビジネスモデルが一番安定して、儲かる、という世の中であるべきだ。いろいろな王道はある。しかし、人をだましたり、陥れたりすることは人の道からも外れる。そして継続できない。一瞬だけでもいい、なんてビジネスはない。自分自身が本物であるためには、身につけるもの、実践していくもの、そういったものを本物にしていくことである。