【第270号】沖縄ツアーで感じたこと

1.自然との向き合い方

 筆者は、ちょっとした空き時間を使って、沖縄まで作家のひすいこたろうさんと一緒に旅するツアーに出かけることができた。梅雨に入っている沖縄の天気は長期予報では、ずっと雨となっていたが、幸いなことに4日間ずっと晴れてくれた。沖縄のパワースポットを訪れながら、大自然の中で自分の五感を磨いていくことが出来た。沖縄で出会った方々は、晴れても雨が降っても、抗う事無く受け止めている。人工的な建造物が一切、目に入らない場所がいくつもある。耳に入ってくるのは、風の音、虫の音、鳥の鳴き声。これがどこでも当たり前だったはず。五感が研ぎすまされてくると、見えてくるものが変わる。道端の花、それもつぼみまで気になるようなる。

2.自分の感性を磨く

 人間の感性は、本当に限界を知らないのかもしれない。第六感というものは、別にして、自分の感じるものをどこまで信じられるかは面白い体験だった。目に飛び込んでくるもの、聞こえてくるもの、肌で感じるもの、そして自分は今、何をしたいのか、何を感じているのかを受け入れること。人間は、何かをしようとすると、顕在意識で考え決める部分と、潜在意識で考えて決める部分がある。顕在意識で決めることは、「今日は何を着ていこうか?」「今日の夕飯は何にしようか?」などがある。潜在意識は、「食事の時の食べる順番」を決めることだったり、「お風呂で身体をある順番」だったりする。この意識しないで決定していることの方が実は多い。3万回とも4万回とも言われる。この大半が潜在意識における決定なのである。ここを磨く必要が重要な理由である。

3.出会いの不思議

 また、沖縄では不思議な出会いも会った。こんな人に出会いたいと思っていた人と出会うことができたり、なんでこんなところで出会うのという人もいた。ツアーに参加した人たちとは、何らかで繋がっていた。仙台や横浜という住んでいたところで繋がっている人や、家族を大切にするという志で繋がっている人、と出会うことが出来た。
 これはこのツアーに限ったことではない。日常でも、振り返ると出会った人との「共通項」は多い。ただし、これに気づくか、気づかないかの違いがあるだけである。これも感性かもしれない。人間関係がうまくいかない人が増えているが、やはり感性が鈍ってきていることと無関係ではないように感じた。「共通項」が見つからないとなかなか人間関係もスムーズにいかない。もう一度、自分のアンテナが錆びていないか、見直してみる必要があるかもしれない。